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8月は戦争の話し中心です。


by chobimame

テレビをつけると・・・


今日はイジメに関してかきます。
色々考えながら書いたのですが、なんとも内容が纏まりません。
気の利いた言葉が見当たらないのです。
それくらいどう表現したらいいのかわからない根深い問題なのです。
それから、私の個人的意見なので、偏っているかもしれません。
話が重たいので、遠慮なくスルーして下さい。




最近、テレビをつけるとイジメのニュースが目に留まります。
映像はまるで1つのニュースがエンドレスで流されているような印象ですが、どれもイジメの被害者は違うのです。
イジメによる自殺は連鎖するというのは本当です。
子供達は、ネットや携帯などの情報ツールを用いて、ちょっと昔の子供よりは、遥かにたくさんの情報を手に入れています。
あたかも子供達の世界が広がったかに見えますが、大人が思うほど広くなく、小さい社会で生きているのです。
極端なことを言えば、生活区域は家庭と学校と塾くらいなものでしょう。
関わる人間も親と教師と友達だけ・・・
そんな小さな社会で生活している子供は、その生活の中で大部分の時間を過ごす学校が自分にとって機能しなくなった時点で、全ての動きは止まってしまうのです。
頭、心、体、全てが閉ざされてしまう。
イジメる側は、集団でやるから罪悪感がないのです。
イジメられた側が自殺した後でも、ことの重大さに気がつかず、まだ自分を正当化させている現状もあるそうです。
イジメる側には罪悪感がないから、相手をとことん追い詰める。
毎日やっていれば、追い詰めることがどんどん楽しくなるでしょう。
そしてエスカレートするのは言うまでもないのです。
人間というのは、時にとても残酷な生き物ですから。

イジメという事件は、イジメられる側が自殺をして幕が閉じるかのように見えるますが、本当はそうじゃない。
被害者がいなくなったというだけで、問題は続くのです。
そのイジメをする側に、しっかりイジメを認識させなければまた繰り返すでしょう。
罪悪感のないスリルのある遊びをやめるわけがないのです。

イジメに遭う子は、イジメにあった時点で世界が閉ざされてしいます。
前にも後ろにも進めない。
小さな小さな真っ暗い箱の中にうずくまるしかないのです。

親には心配はかけられない・・・
学校に行きたくないって親には言えない・・・
教師に言いつければ倍になって仕返しされる・・・
でもツライ・・・
学校に行くのが怖い!
どうしたらいいのかわからない!
もうどうにも出来ない!

そして死を選ぶ・・・

なぜなら、それがその場面から逃げる一番簡単な方法だから。
登校拒否をするより死ぬことの方が簡単なんです。
なぜなら、登校拒否をすれば問題が表面化してしまうから。
大人は死ぬほうがよっぽど勇気がいるだろうと思うでしょう。
しかし、追い詰められた子供には狭い思考しかありません。
子供達は、自分の人生が長いものだなんて思っていません。
今の時間が精一杯なのですから。

その追い詰められた狭い思考を外してやれるのは大人です。
長い人生、1年や2年ロスしても、若い子はすぐに取り戻すのです。
人生、回り道も必要だし、時には逃げることも大事です。
逃げることは恥ずかしいことじゃない。
命を守るためなら、どんどん逃げていいと思う。
学校は1つじゃない。
違う地域の学校だってある。
家庭教師だっている。
通信教育もある。
定時制だってある。
独学だってけっこうじゃない。
大学にいきたけりゃ大験を受ければ済むこと。

もし、子供がイジメにあったら言って下さい。

「学校に行かなくてもいいんだよ」って。


ちょっとイジメとは違いますが、これは私が高校の頃、進んだ学校が自分の理想とはかなり違い、
かなり悩んでいた時期に母が言ってくれた言葉があります。

「お前の学校は日本だけじゃない。日本がダメなら外国だってある。
 アメリカがダメなら、ヨーロッパ、それがダメならアフリカだっていい。
 世界中にはお前に合う学校が必ずある。世界中から選べばいい」と。

実際、それが出来るかと言えばわかりませんが、
この言葉で、私は急に世界が広く思え、気が楽になったのを憶えています。
要するに逃げ道を与えられたのです。

親や大人が解放してやることで子供は救われるんです。
世間への体裁や、学歴などのこだわりは実に小さいことです。
そんなことより生きることが大事なんです。
生きてれば楽しいことだって、嬉しいことだってあるんだから!
生きて!生きて下さい。


教育が悪い。大人が悪い。
無責任な教育に、無責任な大人・・・
この国は教育も大人もどこか方向を見失っています。
色々な場面で目に耳にする言葉なので、これ以上繰り返して言うつもりはありません。
ただ、これ以上この状況を放置し続ける恐ろしさに気がついて欲しい。
命の尊さを知らずに育った子供たちが作る未来を想像して欲しい。

大人も子供も「命」という大事なものを見つめる力がなかったら、これからもこの悲劇からは脱出できないのです。



*追記(私の個人的な話)

そうとう昔、私が幼稚園に通ってたい頃の話です。
数軒先に、学年が1つか2つ上の小児麻痺で足がビッコ(この表現をしていいか判らないが許して貰いたい)の男の子がいました。
私の住む地域には近所に同級生が男女含め4人いました。
私も含めどれも悪ガキです。
その日、私たち4人はいつものように遊んでいました。
そこへ、そのビッコの男の子が一人で通りかかったのです。
私達4人はためらいもしないで、そのビッコの男の子の後を同じようにビッコを引きながら1列になり付いて歩いた。
これはこの日が始めてやった事ではなかっです。
その男の子はベソをかきながら一番前を歩いていた。
私達は、その子がベソをかくのが面白くて、尚更やったのです。

そこに、買い物カゴを下げて私の母が通りかかりました。
母は、買い物カゴをなぐり捨て、私の頬をいきなり打った。
その拍子に転んで泣き出した私の脚をなおも思い切り叩き「悪いことをする為の足なら、歩けなくしてやる!」と怒ったのです。
周りにいた子供は、私の姿を見て大泣きです。
母は、そのビッコの少年に泣いて詫びていました。
私は引きづられるように家に帰ると、なぜ殴られたか?何が悪かったか?と聞かれ、
もし、体が不自由だったらどういう気持ちかということを懇々と叱られ諭されました。
そして、母と一緒に謝りにいきました。それがきっかけで遊ぶようにもなりましたね。

その他にも、庭で捕まえた蝶の羽をむしって「イモ虫~」と母に見せたとたん、いきなり腕をキツク引っ張られ、痛いか聞かれました。私が痛いと答えると「蝶々はもっと痛かった。痛い痛いと泣いてる。お前はお手手が無くなったらどうする?ご飯も食べられないし、死んじゃうんだよ。そした暗いところに一人ぼっちになるんだよ」と母にひどく叱らました。
それからは絶対にそんなことはしなくなりました。
どれも衝撃的な痛い思い出なので、未だに鮮明に覚えています。

子供は残酷です。
人の気持ちや状況は考えません。
興味のあることをそのまま実行してしまう。
私の母のように叩くことが良いとは言いませんけど、命の大切さというのは小さい頃からシッカリ教えるべきであると思います。
by chobimame | 2006-11-01 21:49 | 気になること