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8月は戦争の話し中心です。


by chobimame

世界から原爆がなくなりますように


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今日は62回前、広島に原爆が落ちた日です。
そして3日後には長崎にも原爆が落とされました。
1発の核爆弾により、尊い人の命がいとも簡単に奪われました。
そして、今だ原爆の苦しみから解放されていない人が大勢います。

62年経った現在、テレビや新聞でチラッと式典の模様に触れられるだけで、
年々原爆投下の事実さえも人々の記憶から忘れ去られようとしています。
小学生に「原爆って知ってる?」と聞いて、明確に答えられる子供は皆無に等しいそうです。
言葉だけは知ってる」「100年くらい前に落ちた爆弾?」「よく知らない
このような回答とする子供達を見て、どう感じますか?
日本は戦後、自虐的歴史観の教育はされてきましたが、平和教育をことごとく怠ってきました。
怠るというより、封印したという方が近いかもしれません。
それは「戦争に負けた」という事実から、アメリカ、近隣諸国との関係を配慮したものかもしれません。
その結果が、今の戦争を知らない子供達を生み出しているのです。
「今は平和だから、わざわざ過去の悲惨な話を教える必要なない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かにそうです。今は平和なのだから。
しかし、この平和は恒久的なものでしょうか?恒久的だということを世界が保障してくれたでしょうか?
平和というのは、人の努力でなし得るもので、自然発生的に平和が維持できるものはありません。
だから、子供達に戦争の悲惨さを伝えなければいけないと思っています。
戦争の悲惨さ、愚かしさを知らずして育った子供たちは、戦争への怖さを知りません。
戦争を怖がらない子供達が大人になった時、果たして平和は維持できるでしょうか?
現在、学校や家庭内で戦争について語られる事が、ほとんどないと聞きます。
学校では、教科書についでのように戦争の記述が載ってるに過ぎず、
家庭では、各家族になり、戦争体験のある老人に触れることもなく、若い両親から戦争体験が聞けることは皆無です。
そして、実際の戦争体験者も高齢の為に亡くなってゆく方も多く、
こういう背景から、年々戦争体験を聞くということから遠くなっていきます。
現代では、相当に意識しない限り平和教育が出来ない状況です。
なので、原爆の日や終戦記念日などを通して、家庭でも平和や戦争について触れてみてはどうでしょうか?
大人も子供も、何か1つでも平和についての知識が得られることで、平和の道が少しずつ伸びていくと思います。


8月10日(金)PM9:00~22:52
  11日(土)PM9:00~23:10
フジテレビ系列で『はだしのゲン』のドラマを放映します。
この『はだしのゲン』は、漫画家、中沢啓治氏(68)の被爆体験を基に描かれた自伝的物語です。
この『はだしのゲン』は、1973年に「少年ジャンプ」で連載が開始され開始され、現在もなお売れ続いているベストセラーですが、連載当初は読者の若者から「気持ちが悪い」などという作者が予想もしてなかった苦情も多く寄せられたそうです。
原作者の中沢さんは「1人でも多くの人に原爆の悲惨さを知って欲しい」と思いで描いたのですが、「気持ちが悪い」という反響の大きさで、読者が読まなくなったのでは意味がなくなるということで、漫画自体も実体験よりも軽く表現してるそうです。
中沢さんの見た実際の原爆の世界は、もっと悲惨で、もっと地獄絵図だったと言います。
こういう戦争体験ものをドラマ化すると、ドラマを作る世代も戦争体験がないということや、お茶の間に映るということで、キレイに表現されることが多く、ガッカリする部分は拭えないのですが、それでも戦争を知らない子供たちの「原爆を知る」というキッカケになればいいのではないかと思います。(なるべくなら原作を読むのがお勧め)
『はだしのゲン(コミック本)』
『はだしのゲン(Wikipedia)』


8月です。
戦争を知らない世代の私達がどんなに戦争を考えても、戦争体験者から見れば、それは想像の域から脱することは出来ないかもしれません。
しかし、口伝えでも、写真でも、映像でも、何か1つでも触れることにより「戦争は怖い、二度と繰り返さない」ということが、心のどこかに刻まれる事が大事だと思います。
1年に1度でいいですから、8月は戦争を考える、平和を考える、命を考える、そんな1ヶ月にしてみませんか。


『広島平和記念資料館』

『広島原爆写真館』

『長崎原爆資料館』

『ここは、長崎ん町』
by chobimame | 2007-08-06 21:12 | 時事