8月は戦争の話し中心です。


by chobimame

マグダレンの祈り


c0050419_15504127.jpg
キリストによって改心した娼婦マグダラのマリアに因んで名付けられたマグダレン修道院。性的に“堕落した”女性たちを矯正させる目的で運営され、閉鎖される1996年までに延べ3万人もの少女が経験したとされる過酷な実態を綴った衝撃の真実の物語。
1964年のアイルランド。3人の少女が、マグダレン修道院へ連れてこられた。ここは、「堕落した」女性を更生させる施設。従兄弟にレイプされたマーガレット、孤児院で育ったバーナデット、未婚のまま子供を生んだローズは、シスター・ブリジット率いる修道女たちの管理の下、祈りと労働の日々を課せられる。囚人のような服、洗濯部屋での重労働、私語も許されない監視生活。脱走を図れば、厳しい折檻が待っている。そこは刑務所よりも苛酷な、閉ざされた世界だった。
2002年、ヴェネチア国際映画祭の最高賞、金獅子賞に輝いた本作は、19世紀から続いていたマグダレン・ホームの悲劇を描いた物語。20世紀にその運営がカトリック教会に移され、以来ホームに入れられた女性たちは、自由のない日々と修道女による虐待におびえ暮らした。
この事実をテレビ番組で知ったイギリス人俳優、ピーター・ミュランは、すぐに映画化に取り組み、長編2作目にして世界に衝撃を巻き起こすことになる。ここへ送られた女性たちは、それぞれ不当な理由で「ふしだら」と決め付けられた人々。彼女たちが受けた虐待は、実際に収監されていた女性たちの証言を元に映像化され、その苦痛と葛藤は、スクリーンから冷え冷えとした痛々しさを放っている。アイルランド中に存在していたマグダレン・ホームは、1996年にすべて閉鎖されたが、ここに残った傷跡は、偏った権力への疑問を投げかけるはずだ




c0050419_15531522.jpg


今年のGWは、溜まっていた本を読んだり、観たいDVDを観たりで、
久々に好きなことをして過ごしましたぁ~
そのDVDの中の1つで、いやぁ~もうこれ驚いた。
こんなことが、最近まであったなんて。
このDVDには、かつてマグダレン修道院で「奉仕と浄化」という名の虐待を受けた女性達から実際にインタビューを取ったドキュメントが付いていて、映画も衝撃的でしたがドキュメントの方がその数倍も度肝を抜かれました。
昔、アイルランドでは性的な教育や体にまつわる話はタブーとされていたそうです。
しかし、男女のことは、簡単にタブーを超えてしまう。
なので、秩序を守る為には、強い強制力や統制が必要だったのかもしれません。
その頃のアイルランドでは、もっとも威厳があったのが教会や神父などでした。
よって、こういう修道院というか更生施設が出来たのかもしれませんが、
一度入ったら、脱出するか家族が迎えに来るか以外は、一生出られない施設・・・
その実態は、実に人間くさい・・・
神の名の下において、戒律で縛られた生活のストレスを発散するかのように、
シスターたちや神父が収容されている女性たちを虐待するシーンは、信じられないの一言でした。
神父が女性に対して行った性的虐待はもってのほかですが、シスターたちによる女性への虐待は(絶対にやってはいけないことですが)ひょっとするとこれが更生への道と信じ込んでいるのかもしれないという見方も出来なくはありません。
狭く密度の濃い外から遮断された世界での出来事は、神に仕えていても、いったん間違った方向へ行くと知らず知らずに凶器に変貌し、それが真理になってしまうのかも。
この閉鎖的、尚且つ外部から絶対的な信頼を得ている空間により、人が誰でも持つ凶器を上手く引き出してしまう結果になったのか?見てて恐怖を覚えます。
ただ、神に仕えるものは、許しと慈愛と奉仕の心がなければ、本当に人は救えないと思います。
暴力や強制だけでは、人は導けません。(神様もさぞ残念だっただろう)
こういう施設が出来た背景には、アイルランドという国の風土や国民性などもあるのでしょう。
国は違えど、女性が女性として自由に自分の人生を選べなかった時代があったという歴史的な意味でも、この映画お勧めです。
それから、特典映像として付いているドキュメントが、すごくお勧めです。



映画紹介(半分ネタバレ)


本も出ています。「マグダレンの祈り」




*キリスト教批判をしてるわけではないので、誤解しないようお願いします。
[PR]
by chobimame | 2007-05-06 16:07 | 映画