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8月は戦争の話し中心です。


by chobimame

ペット産業の裏で3・・・



昨年の9月に『ペット産業の裏で・・・』 『ペット産業の裏2・・・(その後)』という記事を書きました。
これは、広島ドックパークでの動物の受けている被害の現状やペット産業に使われている犬や動物の命について書いたものです。
(ボランティアのアークエンジェルズは、悪徳業者と同じ穴の狢的な残念な結果になりました) 

日本中がペットブームと言われる昨今、なにかと動物が話題になることがあります。
その話は、全てが良い話とは限りません。
ペットブームというのは、必ず「お金」が絡んでいる話なので、ブームが大きくなればなる程、悲しい話も同じくらいあるということです。

今日は、『ちょびまめにっき』にリンクして頂いている『コトリ天国』のu_birdさんのお話を元に進めていきたいと思います。






u_birdさんは、昨年から犬のトリミングの学校へ通っています。
その実習過程でいくつか信じられない体験もなさっているのです。
まず・・・練習台として連れてこられる犬たちの話に驚きを隠せませんでした。
練習代の犬の中に、ブリーダーさんが連れてくる犬がいます。
その犬の状況にまず驚きます。

・汚れまくっている
・臭いがひどい
・爪が伸び放題
・人を怖がる
・シャンプーやカットを怖がる
・毛玉や毛に糞尿がついて固まっている


糞尿がついたままというこは、おそらくゲージの中に入ったままなのでしょう。
この犬たちは、まだトリミングに連れてきてもらえるだけ「マシ」なのでしょうか?
では、「マシ」ではないこれ以下の犬は、日常をどう生きているのか・・・
考えただけでゾッとします。


そして、これより絶句してしまった話がありました。


== u_birdさんの記事より抜粋 ==

さて、今日のダックスのワンちゃん
先生がチェックをしてる時に喉の所にハゲがあるのを見て、
「あれ?」と。私は「元から生えてなかったんですよ」と言い訳、、、
すると「あー、声帯取ったのか」と一言。
今回も不リーダさんのワンちゃんでしたが、
無駄吠え防止の為に声帯を切ることがあるそうです

=中略=

今日のダックスは声帯がないばかりか、耳の中に膿みが溜まって所々出血してました
外耳炎か何かなのでしょう。目も何かの炎症が赤く肉が腫れていました


===========


声帯を取ってあるって、どういうことでしょうか・・・?
目も耳も病気って、いったいどんな扱いなのでしょうか?
子犬を産む金儲けの道具には、鳴き声も治療もいらないということでしょうか?


ブリーダーというのは、犬でお金を稼がせて頂いている。
云わば犬が商売道具なわけです。(言葉は悪いですが)
商人は商売道具を粗末に扱いますか?
どうせお客に売る物だから判らなければいいと、
商品をぞんざいに扱ったりしますか?
例えば、乳牛を生業にする酪農家の人はどうでしょう?
よい牛乳を出してもらう為に、牛をぞんざいに扱いますか?
そんなことはありません。
牛にストレスを与えない環境を作ってこその美味しい牛乳なのです。
話は逸れましたが、商売というのはその仕事や商品を大事にしてこそ、
良い商品を生み出し購買にも繋がるんです。
まして、商売道具といってもブリーダーの扱っているものは『命』です。
これではまさに『産む機械』です。
どうです?仮にこの犬が人間だったら?
すごい問題になると思いませんか?

お金になれば、裏側なんてどうでも良いのでしょうか?
狭いゲージに閉じ込められ、餌だって満足に貰っているのかわかりません。
ただ子供を産むだけの日常しかない犬たちです。
こういう子は、産めなくなったら消却されるでしょうね。
山に捨てられるか、保健所に持っていかれるか・・・

ペットショップの店頭を見て下さい。
どんな犬でも10万や20万の高価な値段が、当たり前のように付けられています。
たいした餌を与えずも、糞尿の世話もせずも、その親犬1匹から数匹の子犬が産まれ、その子犬が何十万、何百万のお金に化けるのです。
こんなオイシイ仕事ありませんよね?

しかし、きちんとしたブリーダーの方は言うでしょう。
「こんなに大変な仕事はない」と。
『命』の管理をし、そして大事に飼ってくれる人に手渡すまでの責任がありますから。

全国には、数え切れないペットショップがあります。
ペットショップの数だけ、目に見えない悲惨な現状もあるのです。
あなたの飼っている犬が、友達の飼っている犬が、売られている犬が、
このダックスのような親犬から産まれてきた子犬かもしれません。

ペット産業に関わるみなさん、『命』を生業にするのですから、
どうぞ『命』を機械のように扱うのだけは辞めて下さい。
犬にご飯を食べさせてもらっている現状を忘れないで下さい。
そして、ペットを飼う人も、ペット産業はステキな話ばかりではないという事も知って下さい。
ペットの生態販売については、もっと法の整備をしていかないことには、
悪徳業者や不幸な犬は、これからも減ることはないでしょう。
きちんとしたブリーダーさんが増えるように、
ペットを飼う側の意識も変えていかないといけません。


参照記事

『コトリ天国』から
(ブリーダーさんの犬がトリミングに来た日の話です。ぜひ読んで下さい)
【 初トリミング 】
【 今日も 】 
【 飛べないテン 】
【 声帯 】
by chobimame | 2007-02-08 18:27 | 動物&文鳥