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8月は戦争の話し中心です。


by chobimame

命の重さ

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      *今日は重たい話なので、躊躇される方は読まないで下さいね。










先日、ちょびまめがデパートのエレベーターに乗ってた時のことです。

乗ってるのは、ちょびまめと20代半ばくらいの女性二人組だけでした。
扉の閉まったエレベーターは8Fまで直通で動くので、他には誰も乗ってくる人がいません。
プライベートと化した空間の中、その女性二人はまるでちょびまめがないかの様に耳を疑うような会話をしはじめました。


A「ほら~こない言った犬の話なんだけどさぁ~欲しい犬はいるんだけど、
  値段が高いのよ~
  私さぁ知っての通り、カードもローンもブラックリストに乗ってるからダメじゃん!
  ローンの審査なんて絶対通らないし、回復するにはあと5年もかかるからさぁ~
  裏技使って偽造の書類出してもいいんだけど、バレた時が厄介じゃん。
  前にやったことあるんだけど、最近の金融は厳しいんだよねぇ


B「それでどうするの?ローン組めないんじゃ犬買えないじゃん」

A「だからさぁ~ブリーダー探して直接交渉したわけ!
 値引きして7万とか言われたんだけど、
  その金もないし、ブリーダーがお金出来てから犬と交換って言われたさぁ~
  だから今、金策してるわけよ。
  それまで犬はブリーダー預かりなんでいいけどね」 


ちょびまめは、その会話を聞いて耳を疑いました。
だって、自己破産か債務整理かしりませんけど、クレジットカードや金融関係を止められてる人が、犬を飼う・・・・・・・・
しかも、犬を飼う現金もなく、金策してる人が、これからどうやって犬を育てるんですか?
ちょびまめは、その女性をバカにしてるのはありませんよ。
ただ、自分の生活も成り立っていない人が、安易な気持ちで動物を飼って欲しくないんです。
犬なんて、今飼わないといけないものではありません。
自分の生活基盤がシッカリしてからでも、いくらでも飼えるものです。
ちょびまめだって、文鳥を飼うときにえらく悩みました。
飼った以上は、健康で過ごさせたいし、死ぬまで面倒を見なくてはいけない。
それが今の自分には可能なんだろうか・・・と。
たかが文鳥、されど文鳥。
小さな鳥にだって、それだけ気を使うのに、安易に犬を飼うというのが怖いんです。

そして、自分の恥ずべき話・・・社会的信用がないという話を他人の前で、平然とペラペラと話すということは、彼女には自分の現実がわかっていないということです。
そんな人が「流行っているから」「可愛いから」というような安易な理由で犬を飼ったとしたら・・・
その犬種が流行らなくなったり、大きくなって可愛くなくなったら?
犬は縫いぐるみではないのですから、食事費もかかります。
病気になれば病院へも連れて行きます。
毎日散歩にも連れていかなくてはいけません。
自分の事よりペットに時間を使わないといけないこともあります。
自分のスケジュールを狂わされたり、次々と想像もしていない手に余るようなことが起こったら?
安易な気持ちで飼ったままなら、安易な気持ちで捨てるでしょう。

捨てるということは、とても残酷な結果を導き出すのです。
飼い主は、そのペットから手を放した段階で、面倒なことから開放されるでしょう。
しかし、その厄介者扱いされたペットの行く先には、「死」しかありません。
運良く里親に引き取れらばラッキーです。
しかし、それはほんの数パーセントに過ぎないんです。

マロッチさんがのんびり行こうよ」の中に書かれている『命について考えて・・・』を読んでみてください。
保健所送りになった動物の最後の話が書いてあります。
ちょびまめは、ずっと以前、保健所送りになった動物は、高圧電機で一瞬のうちに苦しむことなく感電死させられると聞いたことがありましたが、それは間違った話だったようです。
(感電死だからOKと言ってるわけではありませんよ)
ちょびまめは、マロッチさんのブログの映像を見て震えました。
胸が苦しくなりました。


「現在、動物の殺処分方法はガスによる窒息死。
段々と酸素が薄くなり、呼吸が出来なくなって、
苦しくて苦しくて、空気を吸おうとするけど、息が出来ない。
あまりの苦しさに泡を吹きながらバタバタ暴れまくって、
そのうち意識が朦朧としてきて・・・・。」

(『命について考えて・・・』引用)


『命について考えて・・・』


苦しみながら死んでいく現実があるそうです。
どうしても処分されてしまうのなら、せめてもった楽な方法で・・・と思います。

イヤ!安易に処分される動物がいるのが間違いなんです!
いいですか?ペットショップで売られてる動物は、電池で動いてるのではありません。
感情もあり、食べ、排泄する【 動物 = 命 】なんです!
人間の安易な思いつきで、買ったり(飼ったり)、捨てたり簡単にしてはならないものです。
人間以外の動物にも命の尊厳はあります。
物を言わぬから、何をしてもいいというわけではありません。

もう一度、動物を飼うということを考えてみて下さい。
そして、本当に最後まで面倒を見れるかということを考えて下さい。

しかし、これは買う(飼う)方ばかりに問題を定義しても解決にはなりません。
お金儲けも大事でしょうけど、ブリーダーさん、販売業者さんも一緒になって考えて欲しい。
売れば終わりというのではなく、心ある仕事をして欲しい。

今の日本の社会は、動物から人間にいたるまで、命の扱いが実に軽い。
命というものは、軽く扱われてはいけないのです。
一度失った命は二度と戻らないのですから。
命の重さについて考えてもらえたらと思います。
by chobimame | 2006-07-11 11:25 | 動物&文鳥